2008/11/5 中野京子著『名画で読み解くハプスブルク家12の物語』は興味深い。世界歴史に関心もつも、中々頭に入らないので絵画から入るのもよいかも。
『名画で読み解くハプスブルク家12の物語』は一石二鳥。絵画と歴史をつなげて学べる。650年に亘り栄華を誇ったハプスブルク家を抜きにヨーロッパは語れず、宮廷画家達はハプスブルク家の栄枯盛衰を描いている。
神聖ローマ皇帝の座をパブスブルク家の世襲制とさせる契機を作ったルドルフ一世のDNAはマクシミリアン一世へとつなぐ。
この著書でいままでいい加減に見てきた絵画と世界歴史をつなぎ合わせることができることに気がつき、世界歴史が一段と面白くなった。
デュラーの描いた『マクシミリアン一世』の肖像画により、ハプスブルク家の基礎を築いた人物を知り、理解と記憶が深まった。中野京子氏は、これ以外も色々著書を出しており、絵画に秘められた暗号を知らせてくれる。