2008/10/26 アジア欧州会議に出席している麻生首相は『百年に一度の国際的な経済危機』をテコに、政局より世界経済だとし、解散を先送りする戦術を取ろうとしている。その通りだが国際的金融危機を、一時的にも内政の混乱に終止符を打とうとする魂胆が垣間見える。
公明党幹部は内閣支持率が今後上がる担保はなく、今の段階で勝負を懸けたほうがいいということもあると解散をせかしている。自民党内部も揺れている。
麻生首相は解散は一番状況の良いときを狙ってやるとしているが、『一番状況の良い時』とは、国民に知らされず、今のところ曖昧であるものの、麻生首相の思惑通り、金融危機をテコに一発逆転を狙ってくる。
小泉元首相が成したサプライズの再現だ。その可能性はある。和を尊ぶ穏やかな国民性が良くも悪くも影響する。しかし危機を利用するも、政権与党の長年の不作為の罪は免れない。国民がどう見極めるか天下分け目の戦いが迫る。葉巻をくゆらすお坊ちゃま首相に庶民の痛みを分ってもらうとするほうが間違っているかもしれない。勝負に出る小沢代表の健康不安も影響する。