2008/10/4 テレビ番組 映画『モディリアーニ 真実の愛』を愉しむ。第一次世界大戦後の1919年パリ、モンパルナス。カフェ“ラ・ロトンド”は新進気鋭の画家、小説家、詩人、そして彼らを取り巻く女たちで毎夜にぎわっていた。そこには成功者のピカソと、異端児モディリアーニの姿もあった。
互いにライバル心を剥きだしにする二人だったが、ついにあるコンテストで対決することになる。モディリアーニは最愛の妻・ジャンヌをモデルに画を描き始めるが、酒と薬に溺れた長い日々は、彼の体を静かに蝕んでいた…。
アンディ・ガルシアが悲劇の天才画家モディリアーニに扮し、画学生だった若きジャンヌとの激しい恋と、宿命のライバル・ピカソとの対決を描いた作品。
20世紀初頭のパリといえば、世界中から芸術家が集まっていた黄金時代。本作品にもスーチン、ユトリロ、キスリング、コクトーと、美術ファンなら思わず興奮してしまう顔ぶれが続々と登場する。
もちろんフィクションのエピソードもあるが、見事に再現された往時のエコール・ド・パリの空気感を見事に再現、そんな熱に浮かれたような華やかさの裏で、転落の一途をたどるモディリアーニのみじめさが際立つ。(映画生活より転載)
ピカソとモディリアーニが画風が異なるもののライバル関係で同時代を過ごしていたことを知る。また同時期に老年のルノアールもいる。絵で生きていく修羅場を見る思いで、死後評価されるのも切ない。そしてジャンヌの終始変らぬ彼への思いが全編を連ねる。
首の長さとアーモンド形の目を特徴とするモディリアーニ展を見てきたのでモディリアーニを知る上で勉強になった。