2008/9/3 毎日新聞の福田首相退陣緊急座談会で中曽根元首相は
『最近の議員は首相をサラリーマンの一種と思っているのではないか、との印象です。総理大臣といえば、昔は国家を背負う重大な責任を伴う仕事。非常に厳粛な存在で、国民もそう受け止めてきました。ところが90年代以降、国民も政治家も首相に「高い地位のサラリーマン」みたいな印象を持つようになり、首相の地位に就く人自身もそう考えるようになってきた。だからぱっと首相になり、ぱっと辞めてしまう』という。
征夷大将軍の覚悟の微塵もない人が、個人の欲で首相になってしまう悲劇が国を危うくする。欲と力量には相関関係がない場合があることを知る。
辞任会見の最後の質問の回答で『私は自分のことを客観的に見ることができるのです。貴方とは違うんです』と首相の座にあろう人物が、軽はずみな言葉で辞任会見を締めくくるのを伺い、この人物に征夷大将軍の力量がないと気づき、日本の為に辞めてよかったなあと思う。