2008/8/2
福田改造内閣は伊吹元幹事長と公明党との関係が微妙となった幹事長にライバルだった国民的人気のある麻生氏の取り組みに成功。福田首相の危機感の現われか。解散モードに入る。麻生幹事長に禅譲を約束したかは定かでない。
公明党は環境相を送り出し、従来の主要閣僚確保から間合いを取ったとの解釈もある。
麻生氏は古賀選対委員長の格下げを条件としたが受け入れられずも幹事長就任を受諾。これも政治か。
国際的原油高騰の影響で物の値段がじわりじわり上昇している中で、国民の生活の安心が実現できる保証は何もない。
中山恭子氏が拉致問題担当大臣だが、中山氏が金正日総書記とわたりあえる力量があるとは言えず、一筋縄ではいかない拉致問題は後ろ向きではないというアッピールか。
野田聖子氏は消費者行政担当大臣で復党組、サプライズの人気取りか。国民は騙されない段階に成熟しつつあり、『国民の安心実現』という福田首相の発言は諸刃の剣だ。
福田首相は国民の目線に立った国民本位の安心実現内閣と位置づけるとしているが、当たり前のことを言わなければならない寂しさを感じる。どうやら国民に対する目眩ましをかけているようだ。国民にとって油断大敵。自民党をぶっ壊す位の勢いでサプライズをかまさないと国民の心を掴めないだろう。他人事表現の福田首相では国内外で沈没の危機に瀕している日本丸航海の覚悟が見えない。
特に外交では洞爺湖サミットで中国と米国の首脳が会談し、北朝鮮、イランの核問題で協力強化を確認しあったのに対し、日本は拉致問題以外の国際的課題で各国首脳と関わりを持たないと国際社会で相手にされない国となる。