NHKBS1スペシャル 最後の朗読劇『女優たちの終わらない夏・終われない夏』を見る。
女優の一人は『天皇陛下万歳と言ってた翌日から民主主義に様変わり』と巧みに変心する日本国家を語る。
戦後も戦前の指導者のDNAを引き継ぐ。
女優たちの一人からは『3.11』は日本が日本人に落とした3回目の原爆だともいう。
そういえば11年前の静岡公演を思い出す。
2008/7/19 『女優たちによる朗読 夏の雲は忘れない』が静岡公演。
一人の思いが、大きな輪になって、静岡公演を実現。
知人からボランティアに誘われ出かける。
2019/8、静岡での最終公演を迎えると知る。
志縁で結ばれた18人の女優が作った『夏の会』が、戦争のできる国にはさせないという、メッセージを次世代に伝えていくために、自らがプロデュースし、切符の販売から、採算の見通しまで責任を持ってのボランティア活動。
ただ一人の観客として見るだけでは物足りなく、打ち上げ会で出演者と会話を交わし、『夏の会』の公演を成功させるため不戦に対する女優の並々ならぬ心意気と胸の内を知った。
観客の一人である自分には出来ないが、女優はメッセージを伝える『力』があり、このような形で不戦を表現できる女優の社会活動に対し、心から敬意を表したい。
私もボランティアで参加したが私が不用意に席を移動する際、座布団の上においてあったパンフレットを踏んでしまい、隣の席の宝塚出身の女優 大原ますみさんから『パンフレットを踏まないでね』と注意され恥じ詫びた。
この注意は記憶に残り、申し訳ない気持で一杯になった。
穏やかな注意で己の慢心と驕りに警鐘を鳴らしてくれた。
また懇親会の席で鍋のおかわりをよそって差し上げると二度目には強く嗜めるように断られ、意志の強さを垣間見て忖度できず恥じた。
18人の女優は『岩本多代さん、大橋芳枝さん、大原ますみさん、大森暁美さん、長内美那子さん、川口敦子さん、北村昌子、神保共子さん、高田敏江さん、寺田路恵さん、中村たつさん、日色ともゑさん、松下砂稚子さん、水原英子さん、柳川慶子さん、山口果林さん、山口昌さん、渡辺美佐子さん』、そのうち静岡にこられた女優は『大原ますみさん、柳川慶子さん、山口果林さん、長内美那子さん、川口敦子さん、高田敏江さん』