2008/5/28 52カ国のアフリカ首脳が集まった第4回アフリカ開発会議で福田首相は、アフリカが必要としているに注目し、今後5年で40億ドルの円借款を提供すると表明。このようなアクションは日本の国際的地位を高める。
アフリカ諸国の意向をつかみ洞爺湖サミットでの食糧危機対策や温暖化対策の合意形成のイニシアチブをとることに寄与するものと思われる。また国益としてアフリカの資源に対する期待感もある。
さらには安保理常任理事国入りへの支持を求め、アッピールしたことも忘れなかったが、経済支援の見返りとして支持を取り付けるという、さもしい根性と見られないように注意すべき。
欧州はフランス、イギリス、ベルギー等の旧宗主国としての『過去』があり、アメリカもアフリカの民族を奴隷として扱ってきた『過去』がある。そういう意味で日本はアフリカとの間に怨念となる柵がなく、日本外交の積極的姿勢如何で信頼構築が可能。中国もアフリカに武器の供給も含め権益を広げようとしており、中国の動きも気になる。