2007/10/21 産経新聞の産経抄の記事を読むと、読者をある一定方向に誘導しているかが伺える。
今回は防衛装備商社の守屋元防衛次官へのゴルフ接待を長年した癒着疑惑である。
これに対し産経新聞の産経抄は守屋氏の証人喚問を要求している野党に対し、インド洋での多国籍軍への補給活動は日本の安全保障に欠かせないとして、守屋事件を政争の具にしてはならないという。しかし29日に証人喚問することで決着。
しかし守屋氏を証人喚問する方向で与野党が合意し、日程でもめていることを見ると、与野党とも政争の具にしていますよ。一流新聞がこんな安っぽいロジックでインド洋給油継続問題を正当化するメッセージを読者に送るなと言いたいが。
小池元防衛大臣は最近の著書で人事阻止に動いた守屋氏に対し
、『女性の新参大臣は赤子の手をひねるものだと考えていたのだろうか』と振り返っている。ここからも伺えるように、私情的発言を伺うと、国のことなど考えていないことを吐露しているようなものだ。共に表舞台から引き下がるのが妥当だろう。
この様にごたごたしている国内政治で手一杯。とても国際政治に手を出す余力はない。この間に国際政治勢力図は日に日に変っていくのに、お粗末なまつりごとをしている日本。