2007/7/27
参議院選挙が終盤に向かい、ヒートアップし、政策論争を他所に与野党の下品なトークが目立つ。選挙では他党を攻撃することも必要悪だが、程度の低いアジテーションで国民を手懐けられると思っているのか。これでは日頃国家国民の為にやっているという政治家が廃ると同時に国民を見下げることになる。
『確信をもって他人を批判する人々は、もはやその自分の確信そのものが誤っているかもしれないという可能性をすっかり忘れている』
古代ローマのように弁舌をもって聴衆に訴え、聴衆の心をつかむ世界観を持った偉大な政治家が待望されるが期待できないようだ。他党を攻撃するだけですまないだろうに。
産経新聞によれば森喜朗元首相「民主党は金太郎あめ。どっからなめても小沢一郎代表、菅直人代表代行、鳩山由紀夫幹事長しか出てこない。もし与党が過半数を割り、小沢代表が政界再編のキャスチングボートを握れば共産党とだって手を組むかもしれない。やりかねない人だ」(26日、京都市と豊中市)
安倍晋三首相「国鉄民営化のときも、郵政民営化のときも野党は反対。社会保険庁を解体してつくり直すのにも野党は反対だ。理由は簡単。ぬるま湯的な体質の中、既得権を持っている組織や組合に支持されているからだ。民主党に改革は絶対できない」(26日、松山市)
塩崎恭久官房長官「先の国会で記名投票は13回あったが、小沢氏は6回しか出席していない。こんなサボり議員が、サボり社保庁職員を征伐できるわけがない」(23日、千葉県浦安市)
公明党・北側一雄幹事長「民主党は子供手当で毎月2万6000円を届けるという。児童手当法改正に反対しておきながら、財源を示せず子供手当。選挙目当てのばらまきだ」(21日、神奈川県相模原市)
麻生太郎外相「小沢代表を25年以上前から知っているが、顔の輝きがなくなった。それは実績(がないから)だ」(21日、新潟市)
民主党・小沢一郎代表「安倍政権で小泉政権以上に心配なのは、非常に国家主義的、権威主義的なやり方であることだ。日本の将来に危険な体質を持った政権だ。核武装論議も閣僚や党三役から平然と出たが、安倍さんは止めようともしない」(12日、岡山市)
民主党・菅直人代表代行「お友達内閣の皆さんから『負けても安倍氏は辞める必要はない』と責任まであいまいにする発言が出た。何のための選挙か。参院選で必ず流れを変える」(26日、千葉県市川市)
民主党・渡部恒三最高顧問「ポスト小泉が議論になったとき、民主党が政権を取るには安倍君がいいと話した。1年たち、その通りになった。安倍内閣くらいおそまつな内閣は初めてだ」(26日、東京都文京区)
共産党・志位和夫委員長「安倍内閣の閣僚はスキャンダルまみれ。こんな内閣が子供たちに規範意識や道徳を語る資格はない」(23日、東京都新宿区)
田中真紀子元外相「(首相の家庭教師を務めた自民党衆院議員から聞いたが)本当に勉強嫌いで、頭が悪かったそうだ。彼は『あれだけ教えれば、どんなにバカでも慶応くらい入れたはず』と悔やんでいる」(17日、新潟県三条市)