2007/7/17 安倍首相は16日夜、新潟県中越沖地震で、東京電力柏崎刈羽原子力発電所の被災に関する同電力の対応に問題があったとして、甘利経済産業相に対応を指示した。その後60件以上のトラブルが判明。
経産相は17日午前0時過ぎ、東京電力の勝俣恒久社長を同省に呼び、変圧器火災の鎮火の遅れと微量の放射能漏れの国への報告が遅れたことについて厳重注意した。
これも地震発生直後、『プラントは安全に停止し外部への放射能の影響はない』として放射能の漏れはないとの東電の報告であったが、東京電力の管理体制の甘さを知る。東電ともあろう組織が恥ずかしくないのか。この件でどのように小賢しい説明をするのか気になる。
そのうえで、勝俣社長に<1>消火活動のあり方を検討し、早急に報告<2>放射能漏れと報告の遅れについて原因究明し、再発防止策と合わせて報告<3>耐震安全性の再確認が終わるまで同発電所の運転を停止――するよう求めた。
テレビ中継で東電の報告として『現在初期消火中』だと言っていたが、自衛消防隊のみで対処できるのかという思いがした。
政府筋によると、首相は変圧器火災の鎮火や放射能漏れの確認が遅れたうえ、東京電力からの報告が16日夜の関係閣僚会議に間に合わなかったことを問題視した。
今回の地震による最大加速度が同原発の耐震設計上の想定以上だったことを受け、同原発の7基すべての安全性を確認できるまで運転の再開を見合わせるよう指示した。
今回の地震で、震源地から9キロ・メートルの距離にあった東京電力柏崎刈羽原子力発電所(新潟県)は強い揺れに見舞われ、16日午前、7基ある原子炉のうち、稼働中だった2、3、4、7号機が自動的に緊急停止した。
この影響で、定期検査で停止中の6号機で、微量の放射性物質を含む水が建屋の床などに漏れ、海に流れ込んだ。最終的な外部への漏えい量は、約1・2トンと推定される。
東電によると、同日午後0時50分ごろ、6号機の建屋の3階と中3階の床に少量の水がたまっているのを、地震後に巡回していた職員が見つけた。床にたまった水の量は計約1・5リットルで、コバルト58などの放射性物質が検出された。
東京電力の行為は国の原子力行政を貶めると知るべし。東京電力は国を甘く見ており、国民の安全を守る緊張感に欠け、職務怠慢といえる。