2007/6/1 ドイツ東部ザクセン州にある世界遺産の街 ドレスデンに向う。
エルベ川のほとりにバロック建築が立ち並ぶ美しい町。
フラウエン教会、ツヴィンガー城、ゼンパーオペラなど素晴らしい建築物が集まり、それらが見られるエルベ川沿いの景観は、現在世界遺産に登録。
ドレスデン国立管弦楽団も知られている。
ツヴィンガー城の絵画館ではラファエロの『システィーナのマドンナ』があり、またドイツ人がこよなく愛すリオタールの『チョコレートの少女』があった。このドレスデンは1945/2/13、連合軍の大空爆を受け、町の4分の3が破壊。
英軍の空爆は2日間にわたって行われ、ドレスデンのありとあらゆる建築物が崩壊し、町は廃墟と化す。
第二次世界大戦末期に連合軍による空襲で壊滅的な被害を受けた街を舞台に、近く公開される映画『ドレスデン、運命の日』があり、楽しみ。
フラウエン教会は1726~1743年に建設された、バロック様式のプロテスタント教会。
支柱を使用しない巨大な丸天井がとても印象的です。
この丸天井には4人の福音史家、マタイ、マルコ、ルカ、ヨハネが描かれている。
戦後45年でようやく再建への機運が熟し、再建工事が1994年に開始され、11年という長い歳月をかけてフラウエン教会は見事、元の美しい姿に甦り、完成式は盛大に行われたがエリザベス女王の謝罪はなかったという。
現在塔の上に立つ新しい十字架は、イギリスから「和解の印」として贈られたもの。
この十字架は、ドレスデン空爆を行ったイギリス軍兵士の息子によって制作された。(All Aboutより転載)