2006/12/18 証券取引等監視委員会は日興コーディアルグループの連結決算での利益水増しに対し、5億円の課徴金の支払いを命ずるよう金融庁に勧告した。
日興コーディアルグループは
『担当社員ミスに気付いたが、それをとり繕おうとして書類を書き換えた。会社としてチェックできなかった。各企業に対しアドバイスする立場にある証券会社として申し訳なく思う』と説明している。
いつものことであるが哲学的、倫理的姿勢を従業員に指導している紳士的振る舞いをしている大企業の幹部が、『社員のミスで会社としては知らなかった』という説明は、高邁な理念に反し、禁反言ではなかろうか。
全てこの手法で企業犯罪を切り抜けられてはかなわないが、いつものことではある。
2006/12/22 会長、社長が引責辞任する可能性があるとの報道。
2006/12/20 金融庁は消費者金融大手の三洋信販に対して12日間のの業務停止を命じた。利息制限法の上限を超える過払い金利の返還額を抑える工作に対しての処置。一流企業の企業犯罪が後を絶たない姿は、当然中小企業にも影響し、よしいこうとなることが心配。
2007/3/9 日興コーディアルグループの上場廃止を決定する見込み。ただし日興は米国金融大手のシティグループむの傘下に入る予定で、市場の混乱は最小限と見ている。