祖父を岸信介元総理とする安倍首相への期待は『若さゆえの行動力』であった。
2006/12/17の朝のテレビで櫻井よしこさんは
『総理の腹の中がみえない』と言い、歯に衣着せない発言。内閣支持率も急降下。
だが戦後の長い間、国家と言う形がみえなかったことからすると、教育基本法改正や防衛省法案などが2006/12/15に成立したことは前進。
ただ野党がだらしない現状で、やりたい放題の政府は国民の立場に立つ視点が弱くなっており、官業のスクラムで官の民への移管、税負担、福祉・医療の切捨て、一定条件での残業代の廃止など、二極化に拍車がかかり、怒涛のごとく右傾化する可能性を危惧する。集団化し闇雲に突き進む、昔の忌まわしい大政翼賛会のような特殊日本型ファシズムの国民統制機関にならないことを願う。
この猪突猛進が結果として国際社会での立場も失い、そして国際社会から排除され、追い詰められ焦り、第二次大戦の時のような愚かな行動に出ないために、猛進を諌める機能が求められるが、野党も力量無く期待できそうにない。
哲学、倫理観を持つ国家リーダーの出現が待たれる。今、米国、ロシア、中国、韓国に真っ向勝負できるリーダーがいない。
日本の核武装論議が戻らないことを確信した米国と中国は両国の国益の為、急接近することにより日本の立場が無くなることを想定したグローバルな外交展開(NATO、中東、アフリカ)が必要である。櫻井よしこさんらのぶれない政治的アッピールに期待したい。