スペイン グラナダのアルハンブラ宮殿の見学をしたことがあるが、ただ見てきただけで、深みがない自分に気がつき、アーヴィング著の『アルハンブラ物語』を読む。
この本の著者のアーヴィングはアメリカの外交官でスペイン公使をつとめた人。そういえば旅行のガイドブックに、この本が紹介されていたことに気がつく。知られているようだ。
旅日記風でアルハンブラの美と歴史的価値を知らせてくれる。
国内旅行でも海外旅行でも単に見てきただけ、食べてきただけ、ショッピングしただけとなり、深く知るという認識がもともと無く、ミーチャン、ハーチャン的な見学で終わってしまいがちで、できるだけ知るようにしたいと思い、関係する本を探し、追憶を楽しむ。
アルハンブラ宮殿は世界遺産に登録されており、スペインはカトリック教国であるものの、アルハンブラ宮殿はイスラムの象徴であり、イスラムの支配がなくなった現在もスペインの遺産である。
宮殿の嵌木細工、壁の漆喰細工、腰壁のタイル等精微なアラベスク(唐草)模様は見事。ここにもトルコ同様のハーレムがあったとか。