我が家の玄関に『照千一隅』の木彫りの彫刻がある。
父がどなたかにいただいたもの。
『照千一隅』とは一隅を守り千里を照らすこと。
家人に尋ねられ由緒を答えられなかった。
この言葉は818年伝教大使 最澄が天台宗宗門後継者の修行規定として書いた『山家学生式(さんげがくしょうしき)』の冒頭部分の文章。
『照千一隅』は中国の戦国時代の斉の威王が、隣国の魏の 王の「自分は宝として直径一寸の玉(宝石)を10個持っていて、この玉で24台の車(馬車)の前後が照らせる」とい う自慢話を聞き、「私はそのような玉は持っていないが優れた武将を持っている。
彼らは国の一隅を守り、敵を寄せ付け ず、国内の治安もうまくいっており、彼らは千里(国全体)の広い範囲を照らしている。この人材こそが私の宝だ」と言った故事に基づいている。
従って「照千一隅」は「一隅を照らす」とされていますが、実際は「一隅を守るは千里を照らすなり」という意味で、 すべての人がそれぞれの分野で全力を尽くして生きて行くことが、結局は国全体を照らすことになるという教えが本来の解釈。(職人進化論より転載)
