静岡市美術館でメアリー・エインズワースが所蔵している『浮世絵コレクション』を鑑賞。
住職さんから開催されていると伺い、よく知らない分野であるものの興味を持つ機会となり出かける。
出会いから次の発見につながり愉しめる。
ゴッホが模写したという広重の『名所江戸百景』も展示。
浮世絵とは浮き世を描いた風俗画。
江戸時代に確立したという。
静岡市美術館のHPによればアメリカ・オハイオ州オーバリン大学のアレン・メモリアル美術館には、メアリー・エインズワース(1867-1950)が約25年にわたり集めた1500点以上の浮世絵版画が所蔵されている。
メアリー・エインズワースは、アメリカでも早くに浮世絵の収集をはじめた女性コレクター。
海外のなかでも浮世絵コレクターが多いアメリカだが、有名なコレクターのほとんどが男性である。
彼女はその中で肩を並べる目利きの女性コレクターで知られていた。
日本でも昭和13(1938)年に出された浮世絵コレクターの番付表「古今東西浮世絵数寄者総番付」(※本展未出品)の「外人数寄者いろは番付」内で「エインスオウス(エインズワース)」の名が掲載されている。
明治39年(1906)の来日を機に収集が始まったこのコレクションは、貴重な初期浮世絵も多く、今のところ世界で1点しか知られていない作品も含まれている。
コレクションの過半数を占める歌川広重、世界的にも人気の高い葛飾北斎のほか、菱川師宣や鈴木春信、鳥居清長、喜多川歌麿、東洲斎写楽といった六大浮世絵師が揃い、浮世絵の歴史を辿ることもできる。
当時から目利きの米国女性として知られた彼女のコレクションですが、これまでアメリカでもほとんど紹介されたことはありません。
本展では珠玉の200点を選りすぐって日本で紹介する初めての里帰り展。