ISO審査員時代、審査先から『先生』といわれることがある。
揶揄われていると自戒するように努める。
『先生』といわれないと内心不機嫌になり、相手と向き合わない輩となる。
『先生』と言われ審査員だという上から目線が育つ。
『先生』と言う審査先も本心ではなく警戒心からである。
一方、政治家同士が『先生』と呼び合っている場面を見る。
『先生ごっこ』を生きがいにする。
自己満足の世界。
政治家は何の先生かと疑う。
これといった実績もないにもかかわらず『愚かな国民』より偉いといつのまにか思い上がる。
本当は『神様』といわれたいぐらい錯覚している。
『先生』とよばれて、ようやく自分を保つ愚か。
ISO審査員を辞め、もう『先生』と言われることはない。
夢幻の如し。