ホスピス医 小澤竹俊著『死ぬとき幸福な人に共通する7つのこと』が目に留まり手に入れる。
著者はホスピス医として3000人を看取る。
著者の小澤さんはホスピス医として病院勤務後、めぐみ在宅クリニックを開院。
最も大事なことを死の直前まで忘れていると嘆く。
日常生活では身内の気安さから言いたいこと言ってしまい抜き差しならぬ関係が続き、死の床で家族にすまなかった詫びる。
それほどに家族の確執は身内がゆえに迷路に入りとけない。
家族ゆえの甘えが先行し僅かなボタンの掛け違いに一生、縛られる。
たくさんあったであろう家族への感謝の気持ちを否定する。
外では建前に徹し感情をむき出しには出来ず抑制するも、身内ではコントロールが効かない。
どんな社会的満足があっても、家族関係がうまくいってこそだと諭す。
作用、反作用の関係にある社会的満足と家庭的満足を両立させることは至難。
社会的満足に浸っているとき時、家庭的満足は遠のく。
ホスピス医は幸せは家庭にあり、せめて死の床で気づき精算しようと薦める。
そのためにホスピスがあるとも読める。