NNNによれば東京オリンピックの招致をめぐる贈賄疑惑でフランスの司法当局から捜査を受けているJOC(=日本オリンピック委員会)の竹田恒和会長が、19日の理事会で、退任すると正式に表明した。
理事会が開かれている岸体育会館前から杜雲翼記者が伝える。
竹田会長は19日午後に終わった理事会の最後で、一言ずつ確かめるように、「6月の任期満了でJOCの会長と理事を退任する」ことを表明した。
その理由として竹田会長は、今回の疑惑で「世間をお騒がせしたことを大変心苦しく思っている」「次代を担うリーダーにJOCを託して東京オリンピック・パラリンピックを迎えることが、新しい時代を切りひらくことに最もふさわしい」と話した。
また、あわせてIOC(=国際オリンピック委員会)の委員を辞任することも表明した。
疑惑について、これまで一貫して「潔白」を主張してきた竹田会長だが、最終的には任期満了での退任となった。
背景には、オリンピックのイメージ悪化を懸念するIOCの強い意向があったとみられる。
記者会見の往生際の悪さは、名門の威光を穢す。
またゴーン氏逮捕に対するフランスの意趣返しとも揶揄される。
拘束される可能性があり海外に出られない。
言質を取られフランス司法当局を刺激することを避けた。
潔癖なら堂々と渡り合えばいい。
ここで人物の大きさが決まる。
小生と同じ凡夫。
組織に長年君臨すると澱む。
頂点に立ったら同時に引き際を考えることだ。
取り巻きにチヤホヤされて慢心し引き際を誤る。
取り巻きも裸の王様を利用し馳走にあずかる。
誰にでも起こる世の習い。
奢れるもの久しからず。