ライブドアによれば原発事故を巡って東京電力の旧経営陣が刑事責任を問われている裁判で、社長や会長を歴任した勝俣恒久被告(78)が「社長は万能ではない」などと話し、自らの責任を否定。
人生の終焉に向かい、「社長は万能ではない」とは、そうだとしても、外部に対しなんと愚かな言葉か。
鍛え上げたと思われる超一流企業の社長の言葉とは思えない。
メッキが剝がれ凡夫と同じレベルと分かる。
未曾有の事故の最高責任者の美学として寂しい。
東電元会長の勝俣被告ら旧経営陣3人は、福島第一原発事故を巡って業務上過失致死傷の罪に問われている。
30日の被告人質問で、勝俣被告は「原発の安全は一義的には現場である原発部門にある」と述べました。検察官役の指定弁護士から最終的な責任は社長にあったのではと問われると「そう言えるか分からない。
社長は万能ではない」と答え、傍聴席からはため息が漏れる。
被告人質問は30日で終わり、今後の裁判では被害者の遺族による意見陳述が行われる予定。
一方、告訴した弁護士らは裁判官による現場検証を求めていましたが却下。
78歳にもなり「社長は万能ではない」という言い訳に愕然とするが、これが人間だと悟る。
東電の元社長達は多くの屍を踏みつけ、なお浄土に行けると確信していることだろう。