五木寛之著『孤独のすすめ 人生後半の生き方』について産経新聞の書評によれば年を重ねるごとに、人や世の中から取り残され「孤独」を感じる人も多い。
だが、著者は「人間は孤独だからこそ豊かに生きられる」といい、人生百年時代を自立して生きるためのヒントを示す。
人生の下山期に「積極的になれ」などと青春期のような生き方はできない。
逆に、後ろ向きと見られがちだが、「昔はよかった」などと回想し、思い出を咀嚼(そしゃく)することで歓びに満ちた時間になる。
また、著者との一対一の対話である読書は心強い友に-など。
年85歳の著者自らの体験も交え、自立した「賢老」の生き方に向けエールを送る。
権謀術数の中で、自分を内省する余裕もなく生きてぬいてきた大多数のサラリーマンにとって、70代に入り我が人生は何だったんだろうかと考える。
70代を迎え、ようやく回想する時期を迎え自問自答をする。
時系列で整理していくと、我が人生は相撲でいえば7勝7敗1引き分けか。
我が人生、家族に支えられたことが何よりだった。
孤独に立ち向かうどんな修羅場を迎えるのか、まだ分からない。