NHKによれば南スーダンでの自衛隊のPKO活動をめぐり、防衛省は、情報公開請求に対してすでに破棄したとしていた部隊の活動記録について、説明を撤回し、保管されていたことを明らかにしました。
専門家は「隠蔽を疑われてもしかたがない状況だ」と指摘。
政権に不利と判断し、取り巻きがトップの意向を受け破棄したと嘘をつき、それでは具合が悪いとみると改ざんして存在を認めたと疑われる。
こういうことをする政権だということを国民は学ぶ。
危うい場面になると首脳同士のトップシークレットだと逃げる語りに安倍政権の特徴がある。
南スーダンでの自衛隊のPKO活動では、現地の部隊が日々の活動状況を文書に記録し、司令部に報告していますが、NHKなどが去年末まで活動していた10次隊の文書について情報公開請求した結果、防衛省は去年12月、文書はすでに破棄し、存在しないと説明しました。
しかし、国会議員からの指摘を受けて、再度、文書を探したところ、当初確認していなかった防衛省内の部署に保管されているのがわかったとして、6日、一転してこれまでの説明を撤回しました。
防衛省は「当初は現地部隊と司令部しか確認していなかったが、改めて関連部署も調べた結果、文書のデータが見つかった」と説明しています。
10次隊が派遣されていた時期には、南スーダンの首都・ジュバで政府軍と反政府勢力の武力衝突が起きるなど、治安情勢が悪化していました。
公文書の取り扱いに詳しい早稲田大学の春名幹男客員教授は「隠蔽を疑われてもしかたがない状況だ。情報公開や行政文書管理の制度は、貴重な記録と経験を広く共有するためのものだと防衛省は再認識すべきだ」と話しています。