知人との雑談で、ある統計によれば70代の男性の7割は外出せず家に閉じこもる傾向にあり、反対に女性は7割が外出傾向にあるという。
そういえば街に外出するとお洒落している70代くらいの女性は多く見かけるが、70代位の男性は少なく、お洒落な70代男性はもっと少ない。競争社会の第一線からリタイヤーした男性達は、所属していた社会での緊張感が無くなり、同時に元気もなくなるようだ。
ISO審査員の『仕事』を数年前にリタイヤーし緊張感が解けたがやることもなくグダグダしている毎日も辛い。あくせくとして勤め働き、それによってやっと生計を立てるのが精いっぱいで、人生をどう過ごすかという基本的な事を心底考えないまま今まで来てしまい個としての柱がない故に心が定まらない。しかし冷静に考えると次への展開も無意識のうちに進めていることが分かった。
一喜一憂せず、立ち止まって今までの軌跡を整理すると意外と気持ちがおさまることに気づく。
50代から『仕事』『地域』『家庭』『個人』の4つのバランス人生をモットーとする。
70代は消費生活アドバイザーとして行政にかかわり消費生活講座の試験問題の添削、防災・防犯の講演、また消費生活アドバイザーの団体で静岡県の代議員を務めたり、県とコラボし消費生活震災ハンドブックを受注等しリタイヤ。⇒『地域』
趣味のロックアートではあさぎりフードパーク様で作品を陳列・販売をしていただき、毎年年末にはリニューアル、テレビ取材も3局4回。⇒『個人』
俳句ではメール俳句に毎月参加し、数年前『お~ぃ!お茶の俳句大賞』で佳作となり俳句集が出版され掲載。⇒『個人』
講談では講談教室に通い、『新春田辺鶴遊講談会 With 講談道場生徒発表会』で『三方ヶ原軍記』のさわりをやる。⇒『個人』
友人夫妻や家人たちも来てくれる。⇒『家庭』
家人はビデオ撮影をしてくれ記録となり有難い。⇒『家庭』
また副産物として和服を着て演ずることになり、今まで着る機会がなかったが亡き母が残してくれた和服を着るいい供養ともなる。⇒『家庭』
考えてみると70代の生きがいは俳句、ロックアート、講談、消費生活アドバイザー、一芸一能士会主宰、ブログ発信等で社会と繋がっている、生き甲斐は他とのつながりが欠かせないと理解する。
ただし手帳のスケジュールが目一杯あるだけでは、ただ毎日が忙しいとなり芳しいとは思わない。
己の人生の最終目標は何なのかを思考してみたい。
最終目標は話し合い運動を目指す。
そのため『一芸一能士会』を主宰し意見が対立する課題について意見交換する場とし、少しでも反対の立場を理解しあう運営に努めている。
80代になり外に出ていく元気がなくなれば一人遊びも充実したい。
ロックアートや俳句、ブログなど一人でも愉しめる。
そして60代のISO審査員時代を懐かしまず、70代を未来志向で進むことだと薄々気づく。
幸い家人たちが新しい社会の動きを敏感にキャッチして刺激を与えてくれ、惚けないよう一緒に遊んでくれとても有難い。
なんといっても家人たちが企画してくれる家族交流が嬉しく楽しい。
数年前も年末に熱海忘年会をシェアリング・エコノミーで体感する。
また約3年前、9月末から10月初めにかけてフランス個人旅行に連れて行ってくれる。
オペラ座近くから出るシャトルバスが交通事故渋滞に巻き込まれシャルル・ドゴール空港への到着が大幅に遅れバスを降りてJALカウンターまで走りに走ったことも思い出となる。
男性の健康寿命は72歳というが通り過ぎた。
可能な限りアンテナをのばしお洒落して街にも出かけよう。
こうして書いてみることで内省できる。
人生最高の70代を見直しつつ愉しんでいる今日この頃。
『70代人生論』で40代、50代の『普通のサラリーマン』で講演もしてみたい。
また20代にも拙い人生を伝えたい。