70代となり、今まで興味の乏しかった分野もかじっておきたいと思う。
今までに能楽、歌舞伎、人形浄瑠璃、落語、講談等和芸を観賞。
グランシップ静岡で連続講座『静岡×徳川時代』シリーズで観世流能楽師 山階彌右衛門(やましな やえもん)氏による『能と静岡 徳川家と能楽 観世家』に出かける。
朝日新聞によれば能楽観世流宗家の観世清和の弟・芳宏が、十二世山階彌右衛門(やましな・やえもん)を襲名する披露能が2007年、東京・観世能楽堂で開かれた。
十一世山階信弘が17年前に死去し、空白が続いていた。
山階家のルーツは、室町時代に世阿弥の父観阿弥と並ぶ名人道阿弥を生んだ近江猿楽。
観世流高弟であり、当主彌右衛門の名は200年ぶりの復活になる。
山階彌右衛門(やましな やえもん)氏は「これまで家元の弟として、比較的自由にやってきたが、今回は大きな名前を頂き、家の芸を継ぐ責任を痛感する」と語る。
分かりやすい解説で能楽の裾野を広めようとする意欲を感じる。
知らないものでも愉しめた。
祝言小謡『たかさご』を指導のもと観客全員で詠う。
能楽が徳川家の正月行事に欠かせなかったと聞く。
大名列席の正月行事で能を舞い、終わると大名達は裃を舞台に投げるという。
又武家社会の摺り足や『ちこう寄れ』の作法なども能から定着したという。
徳川家が能楽と密切な関係があったことを知る。