米軍普天間飛行場の同県名護市辺野古への移設計画に反対する抗議行動が24日、国会周辺であった。
参加した約1万5千人(主催者発表)が国会を取り囲み、「人間の鎖」を作った。
普天間飛行場の閉鎖や辺野古移設反対を主張する市民団体などで作る実行委員会が主催。
名護市の稲嶺進市長や沖縄選出の国会議員、学者らも参加した。
稲嶺市長は「辺野古の新基地建設は絶対に許してはいけない。
力を貸してほしい」と呼びかけた。
抗議行動では、参加者が国会を取り囲んで「辺野古新基地NO」と書かれたプラカードを掲げ、「埋め立てをするな」などと国会に向かって声を上げた。
実行委員会は1月にも同様の抗議行動を主催したが、今回は参加者がほぼ倍増したという。
抗議運動はお祖父さんの岸首相当時の安保反対のうねりに近づきつつある。
60年安保闘争では安保条約は国会で強行採決されたが、岸内閣は混乱の責任を取り総辞職に追い込まれた。
このように激しい抗議運動が続く中、岸首相は、防衛庁長官赤城宗徳に対して陸上自衛隊の治安出動を要請した。
東京近辺の各駐屯地では出動準備態勢が敷かれたが、国家公安委員会委員長石原幹一郎が反対し、赤城も出動要請を拒否したため、「自衛隊初の治安維持出動」は回避された。
安倍政権が危うくなる兆しと見る。
一番大事な国民に対し真正面から訴えることをせず、憲法解釈という姑息な方法で政治を動かそうとしていると見透かされている。
なぜなら憲法改正は国民が望まないことを理解しているからと思われる。
やり方が間違っている。
中国の軍事的脅威のために日米同盟の強化という大義名分は分かるが、時の政権により憲法解釈が異なるのは如何か。
政治家は例え国民が反対しても国を守るためにやらねばならないことがあると力むが、これが戦争へと誘導するトリガーとなる。
安倍首相の自信過剰を諌める閣僚たちの冷静な判断に期待する。
野党や公明党には期待できない。
安倍首相はルビコン川を渡ってしまった。
安倍首相はお祖父さんが言った私には『声なき声』(サイレント・マジョリティの意)が聞こえる」と言うのだろうか。