ドイツ在住の芥川賞作家 多和田葉子氏が『献灯使』で米図書賞受賞。
フランスの書籍展『第32回サロン・ド・リープル』でゲストとして出席した際の言葉。『日本の新聞はなぜ危険性をはっきり伝えないのかを何度も聞かれた。
日本には言論の自由があると思っていたが、実はそうではなかった。』
共同通信によれば米国の代表的な文学賞、全米図書賞が11月14日、発表され、翻訳文学部門で芥川賞作家の多和田葉子さんの「献灯使」が選ばれた。
日本滞在中の多和田さんは共同通信の取材に「すごくうれしい。1回目の翻訳部門での受賞を名誉に思う」と語った。
多和田さんは「犬婿入り」で芥川賞、「雪の練習生」で野間文芸賞を受けた。
ドイツ在住で、日本語とドイツ語で執筆。
ドイツの文学賞「クライスト賞」を受けたほか、多くの著作が英訳されている。
「献灯使」は、大震災を経験し、核で汚染された近未来の日本を舞台にした小説。