図書館の本棚の今野勉著『金子みすず ふたたび』を借りる。
教覚寺の住職さんが金子みすずさんの作曲をされていることを知っていたので目に留まる。
金子みすずさんは遍照寺(浄土真宗)の無縁墓に眠っている。
昔は死に方によって死者を差別したという。
金子みすずさんは自殺されたと聞く。
詩 金子みすず
曲 南荘 宏
私がさびしいときに
よその人は知らないの
私がさびしいときに
お友だちは笑うの
私がさびしいときに
お母さんはやさしいの
私がさびしいときに
ほとけさまはさびしいの
端的に無常観を表している詩だと思う。私も人の気持ちを考えず、人の心をどれだけ痛めてきたかと反省する。
誰もわかってくれない。仏様は分かってくださると詠う。
金子みすずさんの詩で『大漁』が知られている。
朝焼け小焼けだ
大漁だ
大羽鰮の大漁だ。
浜は祭りの
ようだけど
海の中では
何万の
鰮の弔い
するだろう