毎日新聞は朝日新聞より右であるが、読売新聞よりも左にある。
その毎日新聞が安保サミットに出席した鳩山首相とオバマ大統領との非公式協議の内容を『首相の直談判不発』と見出し、米国から見れば日本に普天間譲歩をあきらめさせる有利な情報と映る。
米側から会談概要は北朝鮮とイランの核問題、及び改訂50周年を機に日米安保条約をさらに強化する決意を再確認したという毒にも薬にもならないコメントで普天間問題については触れていない。
米国にへつらうことで特権を確保しようとする大方の日本の指導層は我慢してくれと、沖縄にあきらめさせる為の飴とむちを使い分けようとする。
民主党政権は沖縄の負担を少しでも軽減しようとして交渉している。何故マスコミは民主党政権の一挙手一投足にチャチャをいれるのか不可解。
マスコミと国民が一致団結して米国軍の駐留を削減するよう米国に圧力をかけないのか。米国に足元を見られる程度の記事しか書けないのか、残念でならない。
普天間基地問題を与野党の修羅場にしたくはない。米国を利するだけだ。
時として米国と対峙し独立国として勝負に出ることも必要に思う。日本が長年の追随外交に飼い馴らされてしまい、米国に軽くあしらわれている。その一つが今回の非公式協議でもみてとれる。
野党が政権欲しさに日米同盟が危機に瀕するという近視眼的な誘導をしないで欲しいと思うのだが言いすぎか。鳩山首相のウルトラCを期待したい。
米国は普天間移設問題で、米側がキャンプ・シュワブでの埋め立てを現行計画の沿岸部から沖合へ移す修正を日本政府に打診していることが15日、分かった。50m余りの移動を想定している。日本が現行計画やその修正に応じるなら、米側は沖縄の基地負担軽減のため、米軍が使う久米島と鳥島の射爆撃場や沖縄本島東部の一部訓練水域を返還する方向で検討していることも判明した。複数の日米外交筋が明らかにした。米国も歩み寄ろうとしている。