静岡の大半の公共施設の庭園を手がけている方から恩師である上原啓二編『造園辞典』を教えてもらい入手する。
自分の分野ではないが、とても興味深い。その中に『根回し』がある。『根回し』とは樹木を移植するに先立ち準備する一連の作業のこと。
転じて、物事を行う際に事前に関係者からの了承を得ておくこと(下打ち合わせや事前交渉などの段取り)をも指す言葉となった。
造園の根回しは移植に先立つこと半年から1年間にその樹木の根を掘り起こし立根、側根の一部を伐りすて、一部を剥皮してそのまま根巻を行い埋め戻ししておくこと。
言葉の語源が思わぬことから発生しており、造園辞典から意外なことを知り、幅が広がり面白い。