2009/8/25 時事通信によれば麻生太郎首相は23日夜に都内で開かれた学生との対話集会の席上、「金がないなら結婚はしない方がいい」と発言した。これについて河村建夫官房長官は24日の記者会見で、「むしろ若者の就職対策を進めなくてはならないという思いが、表現として出たのではないか」と釈明した。
首相は、男子学生から「お金が掛かるから結婚できず、少子化が進んでいるといわれているが」と質問されたのに対し、「金がないなら結婚はしないものだ。うかつにしない方がいい」と言及。「女性から見て、しっかり働いているのは尊敬の対象になる。稼ぎが全然なくて、尊敬の対象になるかというと、よほど何かがないと難しい」と答えた。
一国の総理としてざっくばらんでいいが、どうも言葉足らずというか、丁寧さが欠ける。与党が野党の敵失をあげへつらうなら、野党は与党の敵失をあげへつらうことなく、泰然としていてはどうだろうか。
国民は政権与党の程度を見ており、説得力のない『責任力』を誇張している。数々の不作為の罪の深い反省もなく『責任力』とよくいえるものだ。
民主党は政権獲得後が危うい。よほど一気呵成に政治を動かさないと、国民の期待に応えられず、政権を自民党に再び渡さなくてはならない事態に追い込まれるだろう。
例えばオバマ大統領との真っ向勝負で、『核持ち込まず』を確約できるだろうか。民主党の覚悟が確かめられる。自民党を越える独立国日本の政治が試される。