2009/8/4 産経新聞の石原新太郎さんの『日本よ』の記事は日本の国家としての危機を警告している。政治家でこれだけの文章を書ける人は他にいないのではなかろうか。知事として、時に傲慢、横柄な態度が見受けられるが、それはそれ。
民主党のマニフェストで石原氏が共感するところは米軍基地の洗い直しと地位協定の見直し。日米安保は敗戦による偏務協定であることは歴然としていると言う。
①米軍基地保持の為の過剰な財政負担
②日本は他国との経済問題も含め日米安保の下、アメリカの庇護下にある
③日米安保の庇護の下にいれば当座はしのげるという卑屈な外務省の事なかれ主義
かって栄華を誇ったローマ帝国が防衛という致命的な国家の責任を外国人の傭兵に任せたことであっけなく瓦解したと喝破する。
このままいくと間近な小国の狂気に見えても実に見事なはったりに、日本は引きずられ、覇権主義が日本に及ぼうとしても、保護者たる米国は決して本気で身を乗り出すことはありはしまいと石原氏は言い切る。
今、民主党の役割は官業癒着構造の解体と独立国として外交の建て直しが急務であるとみる。