2009/1/5 世界遺産の第1号であるアブ・シンベル神殿は砂岩でできた岩山を掘り進める形で作られた岩窟神殿。大神殿と小神殿からなる。建造主は新王国時代第19王朝の王、ラムセス2世。 大神殿は太陽神ラーを、小神殿はハトホル女神を祭神としている(小神殿は最愛の王妃ネフェルタリのために建造されたものでもある)。
1960年代、ナイル川にアスワン・ハイ・ダムの建設計画により、水没の危機にあったが、ユネスコによって、国際的な救済活動が行われた。1964年から1968年の間に、正確に分割されて、約60m上方、ナイル川から210m離れた丘に移築された。このことが、世界遺産の創設のきっかけとなった。アブ・シンベル神殿は世界遺産の象徴的な遺跡で、世界文化遺産に登録されている。
この神殿では、年に2回神殿の奥まで日の光が届き、神殿の奥の4体の像のうち、冥界神であるプタハを除いた3体を明るく照らす。その2回とは元は2/22と10/22である。ラムセス2世の生まれた日と、王に即位した日にこの現象が起こる。(ウイッキペディアより転載)
ナイル川の奥深く、スーダンに近いアブ・シンベル神殿に行ったことがあるが、入口のラムセス二世の像は見上げるほど巨大(写真から人の多きさと比較)であり圧倒され、しかも年2回、光が神殿の奥までさすなど天文学的知識もあり、紀元前1300年頃のファラオの権勢の凄さと技術にただただ驚くばかり。