2008/7/5 英紙フィナンシャルタイムズによれば洞爺湖サミットを控えた日本は世界の新聞の一面に載るだろうが閉幕と同時に、新しい秩序におけるニッポンの地位について他国の一面を飾ることはないだろうと揶揄している。
日本は世界で2番目に強力な経済を持ちながら、政治的には姿を見せていないも同然だと喝破している。
日本の影響力低下として『バブル経済崩壊が日本の政治家の自信を奪ったこととソ連の崩壊が日本の地政学的位置づけを塗り替え、また第二次大戦後米国にとり西側の一員でだった日本の重要性が低下したところに中国の飛躍的成長が重なった』と論評している。
中国も北朝鮮も米国を頼みとし、米国も中国へと比重をかけ、北朝鮮に対しても寛大な取引を進めている、日本は自国の拉致問題を自ら解決できず米国に委ねるという国家としての不甲斐なさが他国に映る。行方不明のニッポンと言われる。国際社会で通用する政治家が期待されるが、日本国家としての地盤沈下は著しい。
米国にはっきり物が言えてこそ、中国の台頭にブレーキをかけられ、また世界の信頼につながるわけで、洞爺湖サミットでの福田首相の政治度胸が試される。
国益と国家意識を保てない国は、国民を守ることが出来ない。日本は国家ではなく経済団体だと言われないよう先生方の奮起を期待する。