2007/12/24 審査で栃木県下野市に行き、日本の歴史を知る。一時期権勢を誇った道鏡の配流の地だとは知らなかった。
道鏡についてだが奈良時代末期の僧であり、政治家として活躍。765年に太政大臣禅師、さらに翌年法王となり権勢を振るった。
769年道鏡は宇佐八幡宮の神託があったと称して皇位を狙ったが、和気清麻呂等の奏上で失脚、日本の三戒壇の一つとされる下野薬師寺別当に配流され、配所で死去。
戒壇とは僧尼に戒律を授けるための檀。聖武天皇の命により他に奈良の東大寺と九州の筑紫観世音寺がある。
尚称徳天皇に奏上した和気清麻呂も称徳天皇の勘気に触れ、配流されるも後の桓武天皇の信任厚く、平安京遷都に功を立てた。
道鏡の失意の失脚と和気清麻呂の復権は相反するが、権力者次第で誰にも起こりえる運命となり、時の権勢により振り回される。いつの世も変らない栄枯盛衰を見る。
以前審査の序でに大分の宇佐八幡宮に行ったことはあるが、このような歴史ドラマの舞台だったとは知らなかったが、下野市に出かけたことで、己の断片的な知識がジグソーパズルのように次第につながっていく楽しみを見つけた。