2007/7/15
今月初め防衛省の守屋武昌事務次官は訪米しローレス前国防副次官等と会談したが、米側はイージス艦中枢情報流出事件により、中国に情報が漏れた可能性を指摘し、中国へ情報流出がなかったことの説明を求められ、不信感を拭えなかった。
米政府は日本の情報保全に不信感を抱いており、米国では2005年より実戦配備しているものの、日本への次期主力ステルス戦闘機F22Aラプター(1機200億円以上)の導入について懸念していることが分った。
これにより防衛省は退役予定のF4戦闘機の耐用年数を延長する検討に入ったという。
朝鮮半島の有事に備え、日米の信頼関係に重きをおく、頼みの日本は米国から信用されない事態に追い込まれ、戦闘機の更新計画に支障をきたすこととなる。
各国とも軍備は絶えず進化しており、極東の軍事上のバランスを維持、向上させるために、米軍基地はあるものの、自衛隊が所有する次期主力戦闘機の導入は戦力として必要となる。
小池防衛大臣は力量を発揮し、流出防止策を携え米国の国防長官と渡りあい、信頼を回復させるために一歩踏み出す必要があると思われる。国内問題は次官に任せ、国際問題は大臣が解決するぐらいの知恵と度胸が必要。
米国にとっても大きな軍事ビジネスとなり、同盟国に売りたいところだが国益を考えると躊躇せざるをえないジレンマに陥る。
2007/7/29 米国の下院国防小委員会は今年の輸出を許可しないことに決定した。