2007/5/7 国立新美術館でフランスが誇るジョルジュ・ポンピドー国立芸術文化センターの所蔵作品を紹介する展覧会を開催。
展覧会のテーマは「異邦人(エトランジェ)たちのパリ 1900-2005」。
パリに暮らす人々をモデルに人間の本質に迫ったピカソ(スペイン)やシャガール(旧ロシア/現ベラルーシ)、モディリアーニ(イタリア)、キスリング(ポーランド)などの画家やブランクーシ(ルーマニア)、ジャコメッティ(スイス)などの彫刻家等がパリを目指し、日本の芸術家 レオナール・フジタ(藤田嗣治)や菅井汲、堂本尚郎なども、パリでその才能を磨き、開花させた。 (アサヒ・コムより転載)
特に藤田嗣治氏はフランスにおいて有名な日本人画家であり、明治以降の日本人芸術家で藤田嗣治ほどの成功を海外で収めたものは他にいないといわれている。
猫と女を得意な画題とし、日本画の技法を油彩画に取り入れつつ、独自の「乳白色の肌」とよばれた裸婦像などは西洋画壇の絶賛を浴びた。エコール・ド・パリ(パリ派)の代表的な画家。
藤田は絵の特徴であった『乳白色の肌』の秘密については一切語らなかった。近年、絵画が修復された際にその実態が明らかにされた。藤田は、硫酸バリウムを下地に用い、その上に炭酸カルシウムと鉛白を1:3の割合で混ぜた絵の具を塗っていた。炭酸カルシウムは油と混ざるとほんのわずかに黄色を帯びる。これが藤田の絵の秘密であった。
1955年にフランス国籍を取得(その後日本国籍を抹消)、1957年フランス政府からはレジオン・ドヌール勲章シュバリエ章を贈られ、1959年にはカトリックの洗礼を受けてレオナール・フジタとなった。日本政府から勲一等瑞宝章を追贈されている。(ウッキペディアより転載)