2007/6/24 『トンネル』の映画監督としても知られているローランド・ズゾ・リヒター監督が、第二次大戦末期のドイツ ドレスデンでの悲劇を映画化した『ドレスデン 運命の日』を見た。上映時間は2時間半。
米英連合軍の空爆によって、焼け野原となったドイツ東部の古都ドレスデン。敵対する立場のドイツ人看護婦と攻撃され落下傘で命拾いしたイギリス人パイロットとの悲劇のラブスーリー。
大量に投下された焼夷弾が引き起こす火炎と暴風の地獄絵図は凄まじい迫力。地下に避難した市民が祈りを捧げながら死亡していく痛ましさは目を覆いたくなる。
ラストには空爆で崩壊した歴史的建築物“聖母教会”が戦後60年を経て再建されたことを報じるニュースも紹介される。
今月、ドイツのドレスデンを訪ね、復元した象徴的な聖母教会を見る。廃墟となるほどの空爆を受けたドレイデンの復興を目の当たりにして、映画と重なり、痛みを知るきっかけとなった。