2007/1/3 大下栄治著の『総理戦争』を読む。
田中角栄氏以降の総理大臣の在任期間の出来事が書かれていて、面白い。
特に田中角栄氏の日本列島改造論、日中国交正常化、ロッキード事件、創政会などめまぐるしく動きつつも、遂に政権を三木武夫氏に明け渡すが、ロッキード事件で逮捕。
小泉首相までの政権で、その功罪はあるものの田中角栄氏の日中国交正常化は卓越していた。中国に乗り込み、交渉過程で一時は決裂の可能性があったが、田中角栄氏の政治度胸で困難を克服し、正常化にこぎつけた。
その後数々の総理が輩出したが、中曽根弘康氏の堂々たるパフォーマンスでロン・ヤス関係を築き、日本の国際的地位を高めたのも記憶に残る。
総理経験者のエピソードが盛り込まれ、人物像が浮かび上がり、田中角栄氏以降の総理の実績が分る。