著者は元新聞社のカイロ支局長の藤原 和彦氏である。
イスラム過激原理主義者のテロが拡大している折、『イスラム過激原理主義者』と題した書物が目に入る。この本で各国にイスラム過激原理主義者がいることが分る。
2006/8/11 英国でのアメリカ行き旅客機の同時爆破テロ未遂事件でパキスタン政府ははアルカイダの関与の疑いありと声明。
アルカイダはサウジアラビア出身のアラブ人、オサマ・ビンラーディンを指導者とするイスラム原理主義に属するパキスタンやアフガニスタンを拠点とする過激組織。
2001年9月11日のイスラム過激原理主義者によるアメリカ同時多発テロにたいして、アフガニスタンのタリバン政権がアルカイダのイスラム過激原理主義指導者であるオサマ・ビンラーディンを匿っているとして、アメリカが宣戦布告し、タリバン政権は2001年11月に崩壊したものの首謀者等の捕縛に至っていない。
その他過激組織による事件として1997年11月 エジプトのルクソールのハトシェプスト女王葬祭殿でイスラム過激原理主義たちの襲撃を受け日本人観光客10人を含む58人が犠牲。数年前 ルクソールのハトシェプスト女王葬祭殿に行き、紙一重かもしれないが何事も無く戻れた。
エジプトのイスラム過激原理主義者の組織として『イスラム集団』『ジハード団』がある。その他にもパレスチナの『ハマス』 『イスラム聖戦』、レバノンのシーア派『ヒズボラ』等がある。
イスラム原理主義はイスラムの原理を日常生活に厳守することを訴えている。この理想を実現するために、一部に過激派組織があり各地でテロなどの暴力的手段をとる。
最近アフガニスタンのイスラム原理主義者である旧政権タリバーンを髣髴させるような事件が発生。女性の就労や教育、テレビなどの娯楽を禁止するためにテレビを破壊するなど極端な原理主義を当てはめようとしている。