2006/4/23 衆院千葉7区補選は接線の末、民主党の勝利。
小泉劇場のかげりのはじまり、『最初はグー・・・・ジャンケンポン、サイトウケン』で示されるミーハー迎合のオチャラケが、政権与党の軽さを知らしめ、国民を軽く見て、信頼性を欠き、飽きられたのではないだろうか。小泉チルドレンの相変わらずの演出も含め、国政選挙の品性をここまで下げる必要もなかろうに。
補選は投票率が一般的に低く、今まで小泉政権後11勝2敗で圧倒的に自民党が取っており成功している。
しかし補選と同時期に行われた在日米軍再編が争点となった山口県岩国市長選は、空母艦載機移転の撤回を求める井原勝介氏が当選。沖縄県沖縄市長選でも、米軍嘉手納基地の自衛隊の共同使用に反対する東門美津子元衆院議員が当選、与党候補が敗北。
民主党にとって小沢政権への祝儀ともなるが、自民党が、この敗北で何を学ぶかである。
以前の選挙で公明党の幹部の演説を新宿駅前で聞いたことがあるが、そのアジテーション効果は抜群で立派。筋道正しく、聴衆を煽り、歓喜させ、賛同させる巧みな話法に感嘆した。聴衆をいかに引きつけるかも能力だが、アジそのものであり、聞いてて深みがない。
自民党は戦術として普通の国民の成熟度をみているとは思うが、浅はかな国民には浅はかな戦術がいい等と思い上がっていると今回の補選のような結果となる。
自民党は選挙戦略を根本から変化させる必要がある。次期政権で試されるであろう。今後、日本のリーダーはミーハー的視点ではなく、国家像を明確にし、内外に鮮明にアッピールする力量が問われる。どちらが国家観を明確に出来るかが勝負。
小泉首相は『昨年9月の衆院選で勝利したので、自民党が強くなりすぎないようにと、国民が絶妙のバランス感覚を示したのではないか』と分析している。