2006/2/15 山形の家内の友人から桜が届きました。年末から2月にかけて咲く、一番桜として冬(初春)桜「啓翁桜」として知られています。
啓翁桜は山形県各地で生産されて、日本各地に出荷されています。昭和5年、久留米市山本の吉永啓太郎が中国系のミザクラを台木にしてヒガンザクラを接いだところ、穂木として使ったヒガンザクラからその枝変わりとしてできたもので、啓翁桜の命名者は久留米市の弥永太郎氏で、吉永氏の名前の一字をとって啓翁桜としたそうです。
さくらの枝物は、早春を告げる花材として、正月から、好んで使われています。啓翁桜は、つぼみが開花すると、うす紅色をしたボリューム感のある花が綺麗に咲きそろって、春の明るい華やかさを演出してくれます。
樹勢強く、横張りせず、立性で枝の伸長がよく、かなり枝を切り込んでも弱らないので切枝用に適しています。
啓翁桜は枝物用の園芸品種で、秋が早く訪れる山形県では気象条件を活かして、一度眠りに入った桜を1m30cm程の長さに切って束にし、40度の温湯に一時間浸漬して、その眠りをさまさせます。これを休眠打破といいます。その後温室で加温し、つぼみを膨らませて開花直前に出荷するそうです。(農協のホームページより抜粋)