一級建築士による建築構造計算偽装事件は今のところグルなのか、一級建築士の単独犯なのか結論は不明確ですが、基本的には国家試験で認められた建築士の最高峰の資格である一級建築士が出発点の犯罪は、国家資格の信頼性を失うものである。
学校の先生、医者、公認会計士、税理士など資格を持っている者が、その持っている資格に関係して犯罪に加担する事件は少なからずあり、一級建築士に限らない。
国は国家資格を取得した者に対し、資格者の責任を逸脱することが無いかどうか、資格に基づき仕事をしている資格者を監視する国家的仕組みが必要。
定期的、あるいはサンプリングで資格者を監視する国の機関の設立を望む。もし、この手の犯罪がグルであっても、犯罪の抑制効果はある。
そして国家資格者が己の資格の社会責任をあらためて自覚する必要がある。国家で認められた資格者が追い込まれ、犯罪に加担する結果になることは残念。それを巧みに誘導した『ワル』がいたとしてもである。