2005/6/30 の朝刊に『クボタ』の旧神崎工場での青石綿(アスベスト)の使用によると考えられる胸膜の悪性中皮腫等で死亡した78人に対し見舞金を支出するとの記事がありました。クボタの会見内容の一部です。悪性中皮腫は発症までに20年~30年かかり、じわじわ発症する病気です。
『発病について、当社の法的責任は現時点では不明と考えているが、中皮腫は石綿を吸ったことが原因で起こるとされ、工場との関連性を正面から否定できない気持ちもある。長年、操業してきた地域の住民が苦しんでいる現実に対し、支出を決めた』と説明し、謝罪ではないとのこと。
上記の会見内容を聞く限り、これが企業マナーの限界と感じました。この発表に引き続き、2005/7/5 建材メーカーのニチアスも86人の死亡を公表しています。厚生労働省は2004年10月に原則使用禁止と致しました。また白石綿については2008年までに使用禁止と致しました。