『月夜見宮』の祭神は月夜見尊。
天照大御神の弟神で内宮別宮 月読宮のご祭神と同じ。
月読宮は月読尊と荒御魂をそれぞれ別の社殿にお祀りしていますが、月夜見宮は、月夜見尊と月夜見尊荒御魂を一つの社殿に合わせてお祀りしている。
月夜見尊は『古事記』、『日本書紀』よると、伊弉諾尊、伊弉冉尊の二柱の御親神が、天照大御神をお生みになられ、次に月夜見尊をお生みになられ夜之食国をお治めになるようにご委任になられたと記されています。
また、『日本書紀』には、天照大御神のご神徳は「その光華明彩、六合の内に照り徹るほどである」とあり、太陽にたとえられていますが、月夜見尊のご神徳はそれに次ぐものとして月になぞらえたと考えられます。
月夜見宮は、繁華街のある伊勢市の中心に鎮座しますが、古くは高河原と呼ばれ川の流れと農耕に深いつながりのあるお社。
『延喜太神宮式』には「月夜見社」とあり、外宮の摂社の首位に列せられておりましたが、鎌倉時代のはじめ、第83代土御門天皇の承元4年(1210)に、別宮に昇格。
外宮北御門から月夜見宮に真っすぐ伸びる道は、地元の人々に「神路通り」と呼ばれ親しまれています。(伊勢神宮ホームページより転載)
この道は神様が通う道とされ、真中を歩くことなどを遠慮する習慣がある。
一般的に神社に参拝する時は、神様の通る真ん中は歩かず両脇を通るようだ。