朝日新聞によれば日本放送協会(NHK)の記者だった佐戸未和(さど・みわ)さん(当時31)が4年前に過労死していた問題で、佐戸さんの両親が13日、東京・霞が関の厚生労働省内で記者会見を開いた。
佐戸さんの父は「未和は記者として、自分の過労死の事実をNHKの中でしっかり伝え、再発防止に役立ててほしいと天国で望んでいると信じる」と語り、再発防止の徹底をNHKに改めて求めた。
佐戸未和さんは2013年7月24日、うっ血性心不全を起こして急死。過重労働が原因で死亡したとして、14年に労災認定された。
亡くなる直前1カ月の時間外労働(残業)は約159時間にのぼった。
NHKは今月4日夜のニュース番組で、佐戸さんの過労死と労災認定の事実を公表した。
佐戸さんの死後4年余りにわたってこの事実を公表しなかった理由について、NHKは「遺族側の要望で公表を控えていた」と説明しているが、佐戸さんの父は会見で「事実ではない」と反論した。
また、NHKが「労災認定後に(佐戸さんが所属していた)首都圏放送センターの責任者が遺族に謝罪した」と説明していることについても、「我々は謝罪とは受け取っていない」と言及。
これまでの経緯についてのNHKの公表内容に不正確な点があると指摘した。
NHK幹部は必死に責任逃れをする。
己の保身が先行し死者に鞭打つ。
著名な放送局の面々も普通の人の集団。