図解雑学 万葉集は入門書として参考になる。
先日、万葉集の講義を聴いたが、解説のレベルの高さに圧倒された。
万葉集の原文を読み聞かせていただく。
少しでも理解を深めようと思う。
筑波山に関する歌もあり、歌垣について知る。
歌垣とは、特定の日時に若い男女が集まり、相互に求愛の歌謡を掛け合う呪的信仰に立つ習俗。
現代では主に中国南部からインドシナ半島北部の山岳地帯に分布しているほか、フィリピンやインドネシアなどでも類似の風習が見られる。
古代日本の常陸筑波山などおいて、歌垣の風習が存在したことが『万葉集』などによりうかがうことができる。(ウイキペディアより転載)
万葉一のロマンチストの高橋虫麻呂の和歌に筑波の歌垣の集いの様子がある。
筑波山の女体山では、春秋に東国諸国の男女が集い、 歌を掛け合う歌垣が行なわれる。
鷲のすむ 筑波の宇天の もはきつの その津の上に 率(あども)ひて娘子壮士の 行き集ひ かかうかがいに 人妻に 我も交はらむ 我が妻に人も言問へ このやあを 頷く髪の 昔より 禁めぬ行事を 今日のみはめぐしもな見そ 事も咎むな
解釈は鷲が住むというのは霊的な象徴なのでそんなスピリチュアルな筑波山で若い男女が歌を掛け合っている様子。
他人の妻にいいよっても、この日ばかりは山の神様が昔から禁じていない行事なので、とがめ立てをしないで・・・