日曜日、午前5時からNHKEテレ番組 心の時代を聴く。
今回のテーマは『慈雲尊者の仏法』
ゲストは如是室…小金丸泰仙氏の話。
今から二百年前、江戸時代後期に活躍した真言宗出身の僧侶、慈雲尊者は、宗派の違いを超えて釈尊が説いた本来の仏法にかえることを唱えた。
高野山で得度した僧侶、小金丸泰仙さんは、慈雲尊者(1718-1805)の仏法を探究してきた。
慈雲尊者は、形骸化した当時の仏教に警鐘を鳴らし、宗派の違いを超えて釈尊が説いた本来の仏法、正法(しょうぼう)にかえることを説いた。
基本としたのが十善戒と呼ばれる十の戒律、著書『十善法語』『人となる道』には、十善戒を通して見えてくる釈尊の仏法の根本が記されている。
身業 - 不殺生(ふせっしょう) 故意に生き物を殺さない。
- 不偸盗(ふちゅうとう) 与えられていないものを自分のものとしない。
- 不邪淫(ふじゃいん) 不倫など道徳に外れた関係を持たない。
口業 - 不妄語(ふもうご) 嘘をつかない。
- 不綺語(ふきご) 中身の無い言葉を話さない。
- 不悪口(ふあっく) 乱暴な言葉を使わない。
- 不両舌(ふりょうぜつ) 他人を仲違いさせるようなことを言わない。
意業 - 不慳貪(ふけんどん) 激しい欲をいだかない。
- 不瞋恚(ふしんに) 激しい怒りをいだかない。
- 不邪見(ふじゃけん) 誤った見解を持たない。
番組で心に残るのは『有と思えば有に執着し、無と思えば無に執着する。絶えず心はニュートラル』