共同通信によれば安全保障関連法案を批判する自民党衆院議員の村上誠一郎元行政改革担当相は10日、共同通信の取材に応じ「集団的自衛権は憲法違反」との考えをあらためて示した。
その上で憲法学者の「法案は違憲」との指摘を受け入れない政府、自民党に関し「あまりにも傲慢。自分たちが法律だとでもいうような姿勢は民主主義ではなく、立憲主義も危うくなる」と断じた。
憲法解釈を変更し、集団的自衛権行使を容認した昨年7月の閣議決定の際にも、村上氏は「憲法改正が筋。解釈変更は認められない」と反対を表明していた。
一方、菅官房長官は東京新聞の『憲法研究者200人以上が違憲だと指摘している事実は謙虚に受け止めるべきではないか』との質問に対し、『全く問題にしていない』と驚きの発言。
この政治感覚はどこから来るのか、第二次世界大戦に突き進むねじ伏せ論理と変わらないのではなかろうか。
安倍政権の本音が見えてきた。
お祖父さんの岸元首相の60年安保闘争では安保条約は国会で強行採決されたが、岸内閣は混乱の責任を取り総辞職に追い込まれた。
二の舞になりかねない。
リターンマッチで出てきた安倍首相は肩に力が入り、お祖父さんの政治力に負けない頑張りはいいが、時の政権に都合のよい、勝手な解釈はいただけない。
憲法改正の方向で世に問えばいいではないか。
出来ないので真正面から戦わず姑息な手法を取り、すりぬけようとする。
中国の覇権に日米の軍事協力の必要性が高まっていることが背景にあるものの、政治手法に無理がある。
これが日本の政治手法だ。
国際的に通用しない。