池田晶子著『知ることより考えること』は考えるヒントを与えられ刺激的である。
パステルカラーで暈す表現は取らず、読者が気にいるか、気にいらないかは別にして、阿ることなく一刀両断で切り捨て旗色鮮明でスカッとしている。
しかし、こちらも自由に言わせてもらえれば過ぎたるは及ばざるでカチッとくる。
これが狙いか、面白い。
例えばブログやインターネットでペラペラしゃべっている作家の心性が分からないと言う。
大きなお世話だ。
貴方も文章でペラペラしゃべっているわけでイーブンではなかろうか。
伝える手段が異なるだけで同罪と思われるが。
浅学非才の輩が言うことではないか。
教わったことがある。
表題の『知ることより考えること』で気が付く。
今まで知ることのみ重点を置いていたような気がする。
知るだけで考えようとしてこなかった自分に気づく。
これは反省となる。