オバマ大統領と米国訪問の胡主席との首脳会談が注目されたがJNNによればオバマ大統領は「私は全ての人々の普遍的権利への、アメリカの約束を改めて提起しました。言論、報道、集会の自由といった 人権などのことです」と踏み込む。
中国の民主活動家、劉暁波氏のノーベル平和賞受賞でアメリカ国内で中国の人権への懸念が高まっていることを受け、2時間以上に及んだ米中首脳会談の中でオバマ大統領は、これまでになく強く人権問題の解決を求める。
しかし、両首脳は米中人権対話の開始では合意したものの、胡主席は発展段階などを考慮すべきとして、これまでの主張を変えず。
また、朝鮮半島情勢では、オバマ大統領が「北朝鮮がさらなる挑発行為を控えるべきだ」との認識で両首脳が一致したものの胡主席は北朝鮮の挑発行為については言及せず。
一方、大きな焦点だった中国の通貨人民元問題でオバマ大統領は改めて切り上げの加速を求めましたが、記者会見では「問題の一部に過ぎない」とトーンダウンさせ、胡主席の態度が依然堅かったことを伺わせる。
太平洋地域の安全を米中が担うと意図した胡主席の米国公式訪問は中国にとって訪問したことの事実と米中懸案事項が平行線で終わったということで充分効果があった。
米国は中国抜きでは米国の雇用は守れず、また国債の依存度を高め、中国は米国の雇用を担保に高飛車に出るカードを持つ。その証として中国はボーイング社の航空機200機の購入を表明。
米中が協調しなければ、国際社会に多大な影響を与えるとのメッセージが伝わり、米国訪問で国際社会での中国の地位を高めたものの、人権問題や北朝鮮問題に対する明確な解決には至らず、強かな中国外交の勝利と映る。
米中の相互依存にロックがかかり汎太平洋時代の幕開けとなり、米中が世界の命運を握ると映る。
これを境に日本はお粗末な政治の混乱で一流国から二流国へと転じる。
小沢氏のお家の騒動に付き合い、政治が巻き込まれ、また野党がつけ込み、更に外交を疎かにした政治空白が続く、なんとか脱し菅総理のリーダーシップに期待したい。
菅総理に力量がないとご自身が分っているなら、即刻首相の座を明け渡してもらいたいものだ。日本の為だ。